ライフケア

 ライフケア、それは人が生きていく為の必須分野であり、創業の95年以前より取り扱っている当社の基本商品群です。

 80年代、イラン・ イラク戦争の戦時下でテヘランに駐在した際、戦争が蔓延し、外貨が日々減少し、輸入原資が枯渇する中、積極的に外貨が割り当てられたのが、国家の根幹をなす医薬品、食品、そして動物蛋白源の原料となる飼料添加物。さらに戦争で留守を守る女性に必須な化粧品各種。この事実には、当時の国際業務のプロである銀行関係者も非常に驚きを持って受け取られました。

 そしてそれから10年程経った1996年、当社設立2年後に起きたアジア通貨危機。特に半年で通貨が7分の1にまで下落したインドネシアや3分の１に下落したタイでもこれらの需要は途絶えるなく、7倍に値上がっても継続注文が入り、決済が滞ることはありませんでした。

 こうして医薬品、食品、化粧品、飼料添加物の基本4分野は今でも変わることなく、当社の基本分野となっておりますが、新興国の中産所得者層が厚くなるにつれ、「おいしい」だけでなく、健康や美容を維持する健康食品や美容食品の需要が増え、日本や新興国の高齢者人口が増えたことで代替医療、病院食、介護食等の需要も増加しました。

 また「安心・安全」がコストや機能性以上にプライオリティが高くなり、薬剤を使わないで病気や病原体から自ら守る、人用や畜水産用の免疫賦活剤の需要増も加速。

 そして最近ではナチュラルやオーガニック素材等、SDGｓやＥＳＧ等、持続可能な製品群につながる素材需要も急拡大しています。

 当社の「ライフケア」の取扱は、「人が生きるために必用なすべて」 を対象とし、人が生まれてからQOLまで、「健康」と「美」を中心に、持続可能な豊かな社会への貢献に努めます。