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フランス 天然クレイ - フレンチクレイ French Clay (オーガニック認証素材)

自然豊かなフレンチクレイの産地 : オーベルニュ地方 & ブルターニュ地方


 フランス・オーヴェルニュ地域圏 (Auvergne)は、南西部のピレネー山脈、東のアルプス山脈に囲まれたフランス中間部の高地です。

面積が日本の近畿地方程の高地は平地が少なく、標高800メートルから400メートル程と高低があり、そこから流れ出る支流ローヌ川とアリエ川は南から北に100キロほど流れ、やがて大河・ローヌ川として一つとなり、歴史的な都市・ナントから大西洋に注いでおります。

良質なミネラルに富む水源は、世界的に有名なフランス・ミネラルウォーター・ブランドの故郷でもあります。また平地が少なく、羊や山羊の牧畜業が盛んで世界的なチーズの産地としても知られており、今ではローヌ=アルプ地域圏と統合し、オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏とも呼ばれております。
French Clay Map
 この美しいオーヴェルニュの高原は豊富で高品質なナチュラルクレイに恵まれ、純度の高いモンモリロナイト、イライト、カオリンの3つのクレイが異なる比率で混成するため、パフォーマンスの高い特徴の異なる様々なナチュラルクレイが算出されます。

 一方、フランス西部のブルターニュ地方は、対岸の英国・ケルト文化を守り続ける自然豊かな地であり、白色度の高いカオリンを中心としたホワイト・クレイの産地です。

 当社はこれら特徴ある多様なフレンチ・クレイにより、ナチュラル・天然・オーガニック (エコサート認証・コスモス認証の付加価値とともに、持続可能でサステイナブルな製品開発をサポートいたします。

何故、クレイが皮膚や毛髪へ効果があるのか

 皮脂は、汗とともに皮脂腺から分泌され皮脂膜を形成します。pHは場所により4.2~6.8と異なりますが、この皮脂膜が皮膚の潤いや肌の柔軟性を保持する役割をもち、外部の刺激や細菌や真菌などから肌を守るバリア機能を担っています。

 また皮脂は、体毛や毛髪にも広がっており、「髪のべたつき」はこの皮脂の分泌量が多いことが原因です。反対にこれらの皮脂が少ないと肌や毛髪がかさつきます。

 フレンチクレイは多層クレイであり、ナチュラルに高いマイナス荷電を持っております。層間には水和の高い陽イオンが豊富で水を吸収・保持・吸着したり、プラスに帯電する汚れ(メイク汚れ、垢、古い角質、ポリューション等)を電気的に吸着し肌を整えます。また陽イオン交換により同じヒアルロン酸Naやエキス等、様々な有効成分を保持する機能も備えています。

 これらの機能により、フレンチグリーンは皮膚や毛髪の皮脂を適正とし、皮膚・毛髪代謝を正常化し、汚れや有害な化学物質を吸収し取り除きます。

montmollironite mechanism
*モンモリロナイトの機能 (イメージ)

フレンチクレイを構成する3つのクレイ

クレイ モンモリロナイト
Montmorillonite
イライト
Illite
カオリン
Kaolin / Kaolinite
由来
  • フランス・ヴィエンヌ県モンモリヨンに名前が由来。
  • 堆積した火山灰の岩石がアルカリ性の環境下で熱水変質され形成。
  • Na型とCa型があり、フランスはCa型。
  • 米国イリノイ州から見つかったことでイリノイ州名が由来。
  • 花崗岩の白雲母や長石が風化や熱水変質され形成。
  • 絹雲母の成分にも。
  • 陶器・景徳鎮で有名な中国江西省景徳鎮付近の高嶺(Kaoling)で産出する粘土名が由来。
  • 花崗岩が中性・酸性下で熱水分解され形成。
分類  ケイ酸塩鉱物  雲母。フィロケイ酸塩鉱物、または層状のアルミノケイ酸塩鉱物。  ケイ酸塩鉱物
化学式  (Na,Ca)0.33(Al,Mg)2Si4O10(OH)2・nH2O  (K,H3O)(Al,Mg,Fe)2(Si,Al)4O10
[(OH)
2(H2O)]
 Al2O3・2SiO22H2O
結晶系  単斜晶系  角柱形単斜晶  三斜晶系
特徴
  • 八面体層 (AlとOからなる)を2枚の四面体層 (SiとOからなる)の繰り返しサンドウィッチ構造。
  • 層空間に水和の高いNa、Ca、Al、Mgがあるため、水を含むとこれらシート間にたくさんの水を抱え込み、他の粘土と比べ最も吸着性が高い。
  • モンモリロナイトと同じ四面体層-八面体層-四面体層の繰り返しサンドウィッチ構造。
  • 層空間は、主に水和の少ないkイオンで占められているため、吸着力はあるが、サンドウィッチ構造であるにも関わらず膨らまない。
  • 含水ケイ酸アルミニウムを主成分とし、細かい扁平(板状)。
  • 触った感じはぬるぬるし、吸水性が高く舌に乗せると吸い付く性質がある。
  • 水と混合すると可塑性を示し、乾燥すると剛性を示す。
性質
  • 膨潤性:
    層間に水やその他の物質が侵入することで体積が増大。
  • 陽イオン交換:
    層間にNaイオンやCaイオンが存在するため、高い陽イオン交換性でヒアルロン酸やエキス等の有効成分を保持する。
    (CEC 80-150meq/100g)*
  • 乳化作用:
    固体粒子が油水界面に吸着しエマルジョンを形成。
  • チキソトロピー:
    力を加えると軟らかくなり、しばらくすると少し固くなる。ゲルインクボールペンなどに応用。
  • 膨潤性: 層間に水やその他の物質が侵入するがモンモリロナイトのように膨潤はしない。
  • 陽イオン交換: モンモリロナイトより小さいがカオリンより大きい。
    (CEC 3-15meq/100g)*
  • 膨潤性: 飽和度80%くらいまでは膨潤せず、それ以上になると急に膨潤。
  • 陽イオン交換:イライトと同等か少し低い。
    (CEC 10-40meq/100g)*
 用途
  • 羊毛の脱脂
    (古代ローマ)
  • 石油製品の脱色
  • 炭化水素の精製
  • 活性白土
  • リトマス試験紙
  • カラム充填剤
  • 弱酸性触媒
  • 化粧品・美容パック
  • その他
  • 医薬品
  • 化粧品・美容パック
  • 水道浄水剤
  • 排水処理剤
  • 土壌改良剤
  • 飼料添加物
  • 浄水剤
  • その他
  • 医薬品
  • 化粧品・美容パック
  • 歯磨き粉
  • 耐熱性磁器 (マイセン陶器等)
  • コート紙塗工
  • 食用ミネラル
  • 廃水処理
  • ゴム添加剤
  • その他
*:陽イオン交換容量(Cation Exchange Capacity) 粘土ハンドブックより引用

効能効果試験データ

<<ヒト臨床試験データ>>

1. 過剰皮脂の抑制効果
 試験場所: 2018年4月 フランスChemlab研究所
 見本: フレンチグリーン 12g + 水 10mlの均質なペースト
 ボランティア: 24歳から68歳までの20名の女性
 試験: 顔に厚さ1mm~2mmに広げて塗り、10分後除去し皮脂量を確認
 結果: 塗布前に比べ皮脂量が平均86%減少。

2. 皮膚弾力性効果
 試験場所: 2018年4月 フランスChemlab研究所
 見本: フレンチグリーン 12g + 水 10mlの均質なペースト
 ボランティア: 24歳から68歳までの20名の女性
 試験: 顔に厚さ1mm~2mmに広げて塗り、20分後に除去し、弾力性変化を粘弾計(キュートメーター)に
   より確認
 結果: 塗布前に比べ、20分 間の塗布後には弾力性が平均14%向上

<<消臭効果試験 (生体外)>>

 試験場所: 2018年2月 SENSENET
 見本: フレンチグリーン、フレンチホワイト
 試験: それぞれの見本を人工の汗に接触させ、嗅覚測定を1時間後、2時間後、3時間後に臭気濃度計
   で測定
 結果: 
 ・ フレンチグリーンを使ったものは、臭気が素早く効果的に軽減。2時間もしないうちに臭気が中和。
 ・ フレンチホワイトも臭気を減らしましたが、フレンチグ リーンに比べると効果面で劣り、3時間後も臭気
   は中和されませんでした。
 ・ クレイを用いない汗だけの場合は、実験開始時に比べ、4倍から5倍に臭気が増加。

<<各種効果試験 (生体外)>>

 試験場所: 2016年2月 リヨンEdouard Herriot病院内のフランスの大学研究所 Labskin
 1.再生細胞効果
   結果: 48時間のトリートメント後の線維芽細胞の活性が40%増加
 2.アンチエイジング効果
    結果: 24時間のトリートメント後の線維芽細胞からの1型コラーゲンの分泌向上が確認
 3.抗炎症効果
    結果: ケラチノサイトの培地での2時間及び4時間のトリートメント後のIL-1β炎症因子の分泌抑制
     でインドメタシンに匹敵する効果が確認
 4.細胞の遊走
    結果: ケラチノサイトによる傷のコロニー再形成を96時間まで測定、細胞遊走が10%加速

デトックス効果実験

 細胞モデル: 皮膚(表皮・真皮)の3Dモデル
 試験: フレンチグリーーン (1%濃度) 塗布検体と非塗布検体を7日間比較。その後、2日間、大気汚染に
    さらし、12日後に再度比較。
 結果: 
 ・ フレンチグリーンで7日間ケアをした検体は、非塗布検体より表皮が厚くなった。
 ・ 非塗布検体は、2日間の大気汚染により表皮の大幅な低減と表皮・真皮の結合組織が弱体化。
 ・ フレンチグリーン塗布検体は、2日間の大気汚染でも表皮の厚さを保持し、表皮・真皮の結合組織も
  保護され予防的効果が確認。
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