Lucebni zavody Draslovka a.s. - チェコ共和国 -
Lucebni zavody Draslovka 会社概要 ~ シアンケミカルの専門集団 ~
シアンケミカルをベースとする専門集団です
特徴- 自社でシアンガスを製造
- シアンガスを用いた製品製造
- シアンガスを利用したファインケミカル品製造
- 安心/安全を常に最優先
- プラハから72kmのアクセスの良さ
- 欧州内に繋がる主要路線の鉄道網への直接アクセス
- 欧州内へ繋がる高速道路へのアクセス
- 近郊の発電所から直接つながる3系統の高電圧供給 各22 kV
- パイプラインによる天然ガス供給
沿革
1906年 | ドイツ資本によりAkciová společnost pro zpracování draselných louhu v Kolíneとして設立 |
工業用のシアン化カリウム、シアン化ナトリウム、フェロンシアン化物、液 化シアン化水素(Buéhov‘s法)、 硫酸アンモニウムの生産開始 | |
1945年 | 大戦時、空襲により工場損失 |
1947年 | 工場再建及び生産再開 |
1949年 | 国営化(ソ連統治下) |
1958年 | チェコ最大化学メーカーSynthesia Pardubiceへ統合 |
1984年 | Lachema Brnoへ統合 |
1990年 | Lučební závody Kolín s.pとして国営化 |
1992年 | Lučební závody Kolín a.s.として民営化 |
1994年 | 二つの事業部を設立 シアンケミカル・農業分野 / 建築資材分野 |
生産品ラインナップ
同社の95%は海外への輸出製品です
◆ シアン水素 (CAS No.74-90-8)◆ シアン化ナトリウム (CAS No.144-33-9)
◆ シアン化カリウム (CAS No.590-28-3)
◆ エタンジニトリル(Ethanedinitrile:EDN) (CAS No.532-28-5)
◆ ジフェニルグアニジン (Diphenyl Guandine (DPG) (CAS No.102-06-7)
◆ クロロコリンクロリド (Chlorocholine) (CAS No.999-81-5)
◆ シアンベース化合物
⁃ シアノヒドリン(Cyanohydris)
⁃ アミノニトリル(Aminonitriles)
⁃ ニトリル(Nitriles)
⁃ 塩化シアン(Cyanogen chloride)活用製品
⁃ シアノゲン(Cyanogen(EDN))活用製品
シアン水素 (CAS No.74-90-8)
1920年 | シアン化水素の生産を開始 |
1920年 | 糖蜜より合成を開始 |
1960年 | パイロットプラント生産開始 アンドリュッソー(Andrussow)法 |
2000年 | シアン化水素プラント設備改良 |
2003年 | シアン化水素プラント設備改良・増設 |
2006年 | シアン化水素増産開始 (ファインケミカル品増産の為) |
2007年 | IPPC(統合的汚染防止管理)指令適応 |
2007年 | シアン化水素を利用するファインケミカル製品の開発・製造を本格化 |
シアン化ナトリウム/シアン化カリウム
1970年代 | シアン化ナトリウム:1,300トン/年間 |
シアン化カリウム: 1,300トン/年間 | |
1995年 | シアン化ナトリウム増産:5,000トン/年間 |
2003年 | シアン化ナトリウム(年間1万トン以上)及び、 |
シアン化カリウム(年間3千トン以上)へ増産 | |
欧州国内で販売許可取得 | |
2006年~ | 需要に対応するために更に増産実施 |
様々な形状の製品販売
・ NaCN タブレット/顆粒/粉末/溶液)・ KCN タブレット/顆粒/粉末
エタンジニトリル(Ethanedinitrile:EDN)
エタンジニトリル Ethanedinitrile:EDN臭化メチルに代わるオゾン層を破壊しない、土壌消毒剤、検疫くん蒸剤
• オゾン層を破壊する臭化メチルの代替品
• 臭化メチレンからの切り替えが可能
• 環境へ低負荷
• 高い利便性
• 臭化メチルと比べ、使用量も少なく短時間で効果
• 使用後、残留したEDNは分解され、窒素源の代謝物として利用
ジフェニルグアニジン(Diphenyl Guandine (DPG))(CAS No.102-06-7)
ジフェニルグアニジン
Diphenyl Guandine (DPG)
• ゴム用加硫剤
• 同社で世界の18~20%の市場シェア
• 主な顧客
- グッドイヤー
- コンチネンタル
- ブリヂストン
- ミシュラン など
• タイヤメーカー、車メーカーの監査実績多数
クロロコリンクロリド(Chlorocholine)(CAS No.999-81-5)
クロロコリンクロリドChlorocholine Chloride(CCC))
• 植物成長抑制剤
- チェコ国内に50%の市場シェア
- タミンコ社との共同販売により、30%の欧州市場シェア
シアノヒドリン(Cyanohydris)
同社シアンガスを利用し、シアノヒドリン化合物(Cyanohydris)へ展開が可能です。シアノヒドリン化合物は、下記化合物の原料として用いられています。
・α-Hydroxyacids
・α-Hydroxyacids derivates
・α,β-Unsaturated Nitriles
・Hydantoins
・α-Aminoacids
・Primary amines
シアノヒドリン(Cyanohydris) 製品
・ 2-hydroxy-2-phenylacetonitrile(バルク) / CAS 532-28-5・ 1-hydroxy-1-cyclohexanecarbonitrile (バルク)/ CAS 931-97-5
・ 2-hydroxy-2-methylbutanenitrile (バルク)/ CAS 4111-08-4
・ 1-hydroxy-1-cyclopentanecarbonitrile (パイロット)/ CAS 5117-85-1
・ 2-hydroxypropanenitrile(ラボ)/ CAS 78-97-7
・ 2-hydroxy-2-phenylacetic acid(ラボ)/ CAS 90-64-2
・ Methyl 2-hydroxy-2-methylpropanoate (ラボ)/ CAS 2110-78-3
アミノニトリル(Aminonitriles)
同社シアンガスを利用し、アミノニトリル化合物(Aminonitriles)へ展開が可能です。アミノニトリル化合物は、下記化合物の原料として用いられています。 ・ α-Amino acid
・ α-Amino acids derivates
アミノニトリル(Aminonitriles) 製品
・ N-phenylaminoacetonitrile(バルク)/ CAS 3009-97-0・ N,N-dimethylaminoacetonitrile(バルク)/ CAS 926-64-7
・ Sodium N,N-dimethylaminoglycinate (バルク)/ CAS 18319-88-5
・ N,N-dimethylglycine(バルク)/ CAS 1118-68-9
・ Tetrasodium ethylendiaminotetraacetate (Syntron B; Na4EDTA)(バルク)
・ Manganese disodium ethylendiaminotetraacetate(バルク)/ CAS 15375-84-5
・ Zinc disodium ethylendiaminotetraacetate (バルク)/ CAS 14025-21-9
・ Copper disodium ethylendiaminotetraacetate (バルク)/ CAS 14025-15-1
・ Iron (III) sodium ethylendiaminotetraacetate(バルク)/ CAS 15708-41-5
・ Iron (III) ethylendiaminotetraacetate(バルク)/ CAS 15275-07-7
ニトリル(Nitriles)
同社シアンガスを利用し、ニトリル化合物(Nitriles)へ展開が可能です。ニトリル化合物は、下記化合物の原料として用いられています。
- Carboxylic acids
- Carboxylic acids derivates (amides, esters, lactones salts)
- Primary amines
ニトリル(Nitriles)製品
・ 3-oxocyclopentancarbonitrile(パイロット)/ CAS 41171-91-9・ Cyclohexancarbonitrile(パイロット)/ CAS 766-05-2
・ 2-(2,6-dichlorophenyl)acetonitrile(ラボ)/ CAS 3215-64-3
・ 2-(3,4-dichlorophenyl)acetonitrile(ラボ)/ CAS 3218-49-3
・ 2-oxo-2-phenylacetonitrile(ラボ)/ CAS 78-97-7
塩化シアン(Cyanogen chloride)の利用
塩化シアン(Cyanogen chloride)を用いた反応の開発を行っており、設備化を進めています。無色で揮発性の高い液体(もしくは気体)で、強い刺激性と流涙作用があり、日本では毒物に該当します。 同社ではチェコ政府より製造及び、使用の許可を受けており、安全に利用することが可能です。シアノゲン(Cyanogen(EDN))の利用
シアノゲン/ジシアン (Cyanogen, EDN)製造が期待される化合物
・ シュウ酸誘導体・ N-ヘテロ環化合物(医農薬中間体)
・ アミジン化合物(医農薬中間体)
・ ジチオオキサミド(Dithioxamide)
生産プラント (ラボ・パイロット・コマーシャル)
・各ステージにてシアンガス使用が可能・その他、ClCN, EDNの使用も可能
> ラボスケール: グラムスケールから5KG(PhD.7名)その他、R&D専任のQ.Cスタッフ
> パイロット: 100KG~1MT(0℃~100℃, ~10KPa)
> 商業生産プラント: 年間100トン以上対応可能
> 原料生産プラント: 年間数百万トン以上(シアンガスなど)
パイロット以上は、24時間4シフトで稼働
毒性ガスを多く使用することから、コンピューターによる中央制御システムを採用し、多くの自動弁を採用
・分析機器 HPLC / GC(FID, TCD, NPD) / UV-VIS / その他大学の分析機器の使用可能
安心・安全のために
排水処理設備
Draslovka社では3系統の排水施設を使用- 生物処理
- 化学処理
- 生化学処理
自社消防隊
- 消防車3台
- 365日、24時間常勤の消防士が常駐
- 火災・化学災害へ対応
統合型監視制御・安全システム
工場内は勿論、工場が所在するコリン市内にもガス 測定装置が設置されており、シアンガス、アンモニ アガス、塩素ガスなど有毒ガスは24時間リアルタイムで監視されています。また、この測定情報はリアルタイムでコリン市と共 有もされています。
緊急停止バルブ
工場はポーランド、チェコ国境地帯のステーティ山地に源に持ち、チェコ北部、ドイツ東部を北へ流れ、ハンブルク付近で北海に注ぐエルベ川に隣接しています。工場外に排出される排水には、すべて緊急停止バルブが装備され、緊急時に工場街へ有毒排水の 流出を防ぎます。
認証及び受賞
同社は、下記認定及び受賞を受けています。- ISO 9001/ISO 14001
- ICMC certification
- Responsible Care Award
- Member of CEFIC (Vice-Chairman cyanide sector group)
- Member of MAS and TRINS Integrated Safety Systems
Draslovka a.s.の活用
- 中国ソースとは異なるシアン化合物の 開発・製造パートナーとして
- 異物混入を嫌う医薬品、電子材料の委託製造先として
- REACH対応を含めた、欧州向け自社製造基地として
- チェコ国内で原料から中間体・最終製品(GMP対応)まで 一貫生産 シアン化合物を原料とし、チェコ国内の他弊社提携メーカーで製品までの製造検討も可能